日本銀行が週末に円高介入を実施
日本円は月曜早朝、対ドルで34年ぶりの安値まで下落したが、その後、東京が苦境に立たされた通貨を下支えするために介入したのではないかとトレーダーらが懸念し、急騰した。
日本市場が昭和の日で休場となる中、アジア市場の取引が低迷し、米ドル/円(USDJPY)は急速に2円上昇し、対米ドルで1990年以来の円安水準となる160円を超えた。
これにより年初からドル/円は約12%上昇し、債券利回り差の拡大を受けてドルは対円で上昇している。
持続的なインフレの兆候と好調な経済指標により連邦準備理事会による利下げの可能性が高まったことを受け、2年米国債利回りは2024年に75ベーシスポイント上昇し5%となった。
対照的に、日本の2年物国債利回りは、デフレへのさらなる転落を懸念して日銀が借入コストを0.1%に維持しているため、わずか0.3%となっている。最近の円安は、日本銀行が金曜日に政策を据え置いたことを受けて起きた。
日本の当局はここ数週間、円安が行き過ぎていると警告し、円安を支援するために市場に打撃を与える可能性を示唆してきた。
そして、月曜日に米ドル/円が160を超えて上昇した直後、急激に下落し、一時は155まで下落した。ヨーロッパの外国為替ディーラーがデスクに着くまでに、米ドル/円は156.80で安定し、その日は0.9%下落した。
日本の通貨当局トップの苅田正人氏は、財務省が市場に介入しているかどうかについて「まだコメントはない」と口を閉ざしたと伝えられている。
日本政府当局者らは一貫して、特定の水準ではなく、むしろ円安速度を目標にしていると主張しているが、自民党の越智隆雄氏は先週、160円水準が目標となる可能性があると述べた。
SPIアセットマネジメントのマネジングパートナー、スティーブン・イネス氏は、財務省が介入したようだと述べたが、影響は比較的一時的だったと指摘した。...